Xbox Impression
State of Emergenncy (ステート・オブ・エマージェンシー)

米国では身分証明書がないと買えない!
ジャンルアクション
レーティングマチュア(18歳未満への販売をしていないとか)

メーカーRockstar Games
公式サイト http://www.rockstargames.com/stateofemergency/


みんなが大好きな「GTA3」を開発した、ロックスターゲームズ社が放つ(結構前に放った)
衝撃の問題作「ステート・オブ・エマージェンシー」。
大衆暴動をテーマにしたバイオレンスアクションゲームです。

これは、絶対に日本版が出ることはないであろうと思われます。

ひらたく言ってしまうと、大勢の人間がワラワラと暴動を起こしている中で
落ちている凶器や銃なんかを自由に使って、警官や警備員を殺しまくるゲーム。
大勢の人間がワラワラしてるので、流れ弾やなんかが周りの一般人に当たっちゃうけど
そんなことは気にするな!大儀のためだ!…みたいなノリ。

洋ゲーのホームページを作ったからには触っとかなきゃなぁ、と思い購入。
輸入ショップで3800円と、妙に安かったってのもあるけど。

基本は3人称視点のアクションゲームで、大勢のキャラクターが画面狭しと動きまくる。
このコンセプトは真・三国無双に近いものがあると思う。

ネットで検索してみたところ、250人だか500人だかのキャラクタたちが
同時に思考し、行動しているとか。

それだけの処理をやって、フレームレートがほとんど落ちないのは見事だと思います。
いかに高性能なゲーム機でも、大勢のキャラクターが動きまくれば
処理落ちしてスローになるか、コマ飛びして動きがカクカクになるかしがちです。
でも、このゲームはあまりソレがないのです。

さすがにポリゴンモデルのクォリティは落としてあるけど、このゲームで絵が綺麗でも
あんまりうれしくないし(撃たれた人の首が取れたりするから)、キャラグラフィックを綺麗に
したせいで、表示できる人数が減っちゃったりしたら面白くなくなるしね。
グラフィックありきな風潮の中で、堂々と絵を犠牲にする姿勢も好感が持てます。
ゲーム内のどの要素を楽しんでもらいたいのかが徹底してます。

しかし、問題はゲームの内容のほう。

GTA3やヒットマン2では、チンピラとか殺し屋の悲哀みたいなものが描かれていたし
闇雲に関係ない人を殺したりすると、相応のペナルティがあったと思います。
しかし、このゲームにはソレが希薄かも。

純粋に、警察や軍人やガードマン、ときには一般人とかを殺すこと自体
目的になっているように感じます。すごく。
シリアス・サムと異なるところは、こっちは凄惨で笑えないというトコ。殺す相手が人間だからかも?

一応、「悪徳企業に国家権力を掌握されたアメリカが舞台で、プレイヤーは
かつての平和を取り戻すために革命を起こす」
という設定があるようです。
要するに、国家が腐敗しちゃってて、警察や軍が悪の手先になっている、という
設定なわけですな。
すごくこじつけっぽい気がするのは私だけでしょうか(笑)
単純に警察をブッ殺しまくるゲームを作りたかっただけなんじゃないか、と。

5分間で殺したスコアを競う、タイムアタックモードまでついてるし。
スターソルジャーみたいだなぁ。

正直なところ、英語であることを差し引いても、深いストーリーやゲーム性は
あんまり感じられません。
「今日も寝る前にサクッと虐殺しよっかな♪」みたいな感じで
ストレス解消ツールとして使うのが正しい?
ストーリーモードをまだあんまりやってないので推測でしかないですが…

こりゃあ、ガキにはやらせたくないわ。18禁も納得でした。

余談ですが、アメリカで「身分証明書の提示がないと販売できない」ことになった後、
ガキ供によるこのゲームの万引きが頻発したらしいですよ。
どこの国にもドキュンはいるんだなあと思わされました。


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